アメリカ株投資で5%以上の資本収益率を実現する

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米国経済は,過去30年で年率約8%の成長を成し遂げてきました.米国株への投資は長期的な資産形成に有効と考えられます.

株式投資を選ぶ理由

下記の2つの記事にて,資本主義社会の平均資本収益率は5%であり,30年投資で資本の倍化が期待できることを説明しました.

資本主義の本質を理解して投資家にもなろう
資本主義において,資本投資は労働よりもリターンが大きいと歴史が証明しています.少しずつ投資家としても活動しましょう.
投資の基本,複利効果を理解する
収益の再投資で得られる複利の力は絶大です.資本主義社会では,30年で資本の3倍化が期待できます.

このような期待を胸に,もし投資に興味を持たれた場合は株式投資が無難だと思われます.その理由を説明します.

現金化が容易

株式は,必要な時に現金化できる投資対象ですので,いざお金が入用のときに安心です.毎日の出来高が大きい有名銘柄の株であれば,常に多くの買い手と売り手がいます.市場が開いていれば,売りたいと思ったときに,買い手が常に存在しますので安心です.余裕資金に乏しくても投資を始められます.

一方,投資期間が固定の投資(例えば,債権等)や売却しづらい投資(例えば,投資用マンション等)であれば,どうでしょうか?契約解除や売却が難しいはずです.そのため,突然の出費に備えて余裕資金を手元に確保しておく必要があります.余裕資金を確保できないときは,これらには投資できません.

つまり,株式投資は余裕資金が乏しい場合でも行えます.

インフレ対策

株価は,物価上昇(インフレーション)とある程度連動します.あまり意識していないかもしれませんが,日本も含めて世界はインフレ状態です.そのようなときに現金をただ貯蓄していると物価に対して資産が目減りします.よって,インフレと連動している実際の市場に投資せざるを得ません.

なお,日本や米国においては今後デフレの未来は想像しづらいです.なぜなら,どちらの国も返済不可能な国債を希釈するために,緩やかなインフレ状態にせざるをえないからです.

税制優遇政策あり

株式投資は,NISA,ジュニアNISA,iDeCoという非課税優遇政策の恩恵を受けることができます.売却益や配当に掛かる税が非課税になります(期間等の制約あり).政府も後押ししているのです.

アメリカ株投資がお勧め

株式投資は,年利5%以上の収益率を得るための投資としてまず第一候補となりそうです.しかし,長期投資という前提の場合,日本株投資は初心者にはあまりお勧めできません.一般的に,アメリカ株投資の方が優位性があると言われています.その理由を説明します.

世界の株式の半分は米国株

世界の株式の状況を俯瞰しましょう.世界の株式市場時価総額の98%をカバーする株価指数であるFTSE Global All Cap Indexによると,時価総額の国別構成比率は以下の通りです(2018年6月29日現在).

国名  時価総額(100万ドル)比率(%)
アメリカ27,505,57853.26
日本 4,247,0048.22
イギリス3,033,8375.87

3位までで現状を把握できるでしょう.日本も健闘していますが,世界を見渡せば米国株に投資が集中しています.

米国株は平均して年利8%の高成長

米国株と日本株の推移を見てみましょう.それぞれ,S&P500(主要500銘柄で構成),日経平均(主要225銘柄で構成)という代表的な株価指標がありますので,それらの長期チャートを示します.なお,Google AMPではチャートは表示されません(非AMPページへどうぞ).


上部のタブを切り替えることで,S&P500と日経平均の長期チャートが切り替わります(長期チャートの範囲が異なることに注意).さて,日経平均は上げ下げしてあまり成長していないように見えます.一方,S&P500は成長していることが明らかに分かります.ですので,S&P500の方が長期的な資産形成に有効であると言えます.30年程度の長期では,S&P500は,おおよそ年率約8%成長し続けていることが知られています.なお,これは配当を含んでいません.配当を含めれば9~10%でしょう.

つまり,目安である資本収益率5%以上の条件を満たしています.この傾向が今後も続くか保証されていませんが,投資候補として非常に魅力的ではないでしょうか.

魅力的な銘柄が多い

時価総額が大きく知名度の高い世界展開しているアップル,マイクロソフト,Amazon,フェイスブック,エクソンモービル,ジョンソン&ジョンソン,グーグルなどにも投資できます.

アメリカ企業が提供しているのにもかからわず,日本でも積極的に利用されている製品やサービスがあります.それらを提供するアメリカ企業は,世界で競争力があるということです.投資対象として非常に魅力的です.

基軸通貨ドルでリスク分散可能

ドル建てで資産を保有できます.最も使用されている基軸通貨でも資産を保有することで,リスク分散できます.

ちなみに,国債のGDP比は,日本>アメリカですので,デフォルトするとしたら日本の方が先です.

人口ボーナスが期待できる

アメリカは今後も人口増加の恩恵,すなわち人口ボーナスが期待できます.

日本とアメリカの人口統計を国連の統計から抽出して示します.

日本の人口予測

日本の人口ピラミッド(横軸は,目盛り×100万人)は,若者がどんどん減っていくことを示しています.

Population by Age in 2017

Population by Age in 2050

それを反映して,人口は減少し続けると予想されています.Total Population by variant

アメリカの人口予測

一方,アメリカの人口ピラミッド(横軸は,目盛り×100万人)は,驚くべきことに形状に大きな変化が見られません.そして,実数は増えると予想されています.

Population by Age in 2017

Population by Age in 2050

もちろん総人口も増え続けると予想されています.

Total Population by variant

このように,人口ボーナスの観点では,アメリカに優位性があります.ですので,人口ボーナスを取り入れて成長できるアメリカ企業の株価は,今後も上昇し続けることが予想されます.

少額から投資可能

個別株に限定した話ですが,アメリカ株は,余裕資金が少ない場合でも投資できます.日本株の購入単位(単元株数)は多くの場合100株からですが,アメリカ株の場合は1株からです.そのため,日本株を購入する際は一般的に数万から数十万円のまとまった資金が必要ですが,アメリカ株の場合は数千から数万円で済みます.

おわりに

日本は,過去から現在に至るまでの政策により,高齢化+人口減少+膨大な国債という短期的解決が困難な問題を抱えてしまいました.そのため,日本株投資で米国株投資を上回るリターンを得るには,平均より高い能力が投資家に求められます.投資家初心者が,長期投資で継続して年率5%以上を目指すには,一般的に日本株よりアメリカ株の方が適しているでしょう.

初心者向けのアメリカ株投資の定番商品については下記記事を参照ください.

S&P500 投資信託で,アメリカ主要企業に完全ほったらかし投資
無難なアメリカ株長期積立投資は,代表的な株価指数S&P500に連動した投資信託を積立購入することです.

所得のある方にメリットがあるiDeCoを利用したアメリカ株についても紹介しています.

iDeCo(イデコ)でアメリカ株に長期分散投資
iDeCo(イデコ)の実態は,税制優遇された長期積立投資制度で,魅力的なアメリカ株にも投資できます.

お勧めしませんが,個別のグロース株で冒険している髭犬についても紹介しています.

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