浅野りん「であいもん」

: 5.0

2020-09-15, 2020-09-08

京都の和菓子屋「緑松」を舞台として紡がれる家族をテーマにした良質のドラマです。各話それぞれ感動できる本当の名作です。

あらすじ

出典: であいもん

京都の実家の和菓子屋「緑松」を飛び出して東京でバンド活動していた納野和(なごむ)は、バンドの休止と父入院をきっかけに10年ぶりに緑松に帰ってきた。しかし、そこには見知らぬ小学生の少女の雪平一果(いつか)が、和の代わりの跡継ぎとして住み込みで働いていた。その一果は、離婚により母親と別れ父親にも置き去りにされたことから緑松に身を寄せており、跡継ぎの責任を一度は放棄した和に厳しい目を向ける。しかし、そんな一果も、頼りないけれど包容力のある和と接するうちに、 知らず知らずのうちに和を父親に重ねていく。京都を主な舞台として、一果と和、彼らの家族・友人たちの温かい話が語られます。

出典: であいもん

感想

であいもんは、いくつかの食材が組み合わさって全体として美味しい料理として振舞うことを意味する京都言葉です。この漫画でも、そのように各登場人物が心を通わせて毎話心地よい読後感を提供してくれます。

一果や和を中心とした登場人物達は、家族、職場仲間、親戚、友人、恋人、などのさまざまな絆で結びついています。そんな彼らが、少しずつそれぞれの人間関係を前進させていくのが、この漫画の大きな魅力です。例えば、和一人に注目しても、両親、祖母、親戚、和菓子屋の職人、看板娘(一果)、一果の母、バイト、学生時代のあこがれの先輩(一果の父)、バンド仲間、元彼女……など様々な人間関係があるのですが、それぞれ少しずつ前向きな方向へ話が進んでいきます。もちろん、和以外の他の登場人物もそれぞれの繋がりで心に響く話が描かれます。登場人物が比較的多い漫画ですが、老若男女の描き分けとキャラ付けがしっかりできており、沢山の登場人物それぞれにきちんと感情移入できます。

出典: であいもん

さて、この漫画の一番の見どころは、普段は気を張っている一果が、和を認めるときの表情でしょう。一果は、普段は和を頼りない男と思っているけど、和が心に響く言葉や行動をとったときに、一瞬だけ心を許す瞬間があり、その時の顔が本当に可愛いです。父親なら誰しもこんな娘が欲しいと思ってしまうのではないでしょうか?

出典: であいもん

その他にも、季節とともに変わりゆく和菓子や、古都京都の沢山のスポットが登場するので、見どころが沢山あります。きっと、和菓子が食べたくなったり、京都を訪れたくなりますよ。

出典: であいもん

であいもんは、誰にでもお勧めできる非常に完成度が高い傑作です。浅野りん先生の綺麗な絵で、心が温まる上質のドラマを鑑賞しませんか?

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